2010/03/07

大いなる水の記憶、イグアスIguazu

 ブエノスアイレスを13時半に出立したバスは、ブラジル国境の町プエルト・イグアスの町に翌朝8時に到着。ジャングルに包まれたプエルト・イグアスは、まさに猛暑といった感じだった。ホステルにチェックインし午前10時過ぎに、ブラジル領事館にヴィザ申請に出かける。申請料(US50ドル)を払い、午後1時半に無事ヴィザを取ることができた。領事館には、日本の若いバックパッカーを数人見かける。ここは陸路でブラジルに入る場所として知られていた。その日は、プール付きのホステルで久しぶりにゆったりと過ごす。

 3月4日
ブラジルに移動する日、世界三大瀑布の一つイグアスの滝に行く。路線バスで30分ほど乗ると、イグアスの滝の入り口に到着。入園料85ペソを払い中に入る。軽便鉄道に乗り換え終点から川上の中を縫うようにして掛けられている遊歩道を歩きながら、大小無数の滝の光景を見ることができる。

そこには、これまで見た滝のイメージを超えた世界が待っていた。



 イグアスは、アルゼンチンとブラジルにまたがる巨大な滝だ。「Iguazu」とは、先住民グアラニ族の言葉で大いなる水「Y Guazú」という意味があるという。
 最大落差80m以上、「悪魔の喉笛」(Garganta del Diablo)と呼ばれる、滝の表情は、水しぶきをうけながらも吸い込まれるような不思議な魅力があった。


特に印象的だったのは、滝に打たれる巨岩だ。

どこか修行僧をイメージさせる。
時折、滝に虹がかかりさらに幻想的な世界に導いてくれる。


大いなる水、イグアスは地球という巨石が造った自然の造形美だ。


       ブラジル、クリチバにて
                    郡司 拝