2009/12/16

神々が遊ぶ庭、ヨセミテ国立公園

 12月12日、我々は関西空港発のエア・チャイナに乗り北京経由でサンフランシスコへ向かった。
エア・チャイナは、満席状態で乗客の多くが中国人であった。サンフランシスコ国際空港に到着し、入国手続きで税関にいろいろ質問を受け30分後に空港から出ることができた。アアメリカ入国時には、顔写真と両手10本すべての指紋をとられるという対応は異常である。その日は、予約していたダウンタウンのホテルにチェックインして、街中に出かける。サンフランシスコは、雨が降ったり止んだりの気候でかなり涼しかった。土曜ということもあってか、街中は人々で賑わっていた。クリスマスが近いためか、サンタクロース・ファッションに身を包んだ何人もの人々を見かける。我々は、さっそく観光案内所へ向かった。案内所の人はとても親切に対応してくれた。多くの観光パンフレットの中で、日本語コーナーがあり、その中のヨセミテ国立公園の一日ツアーのパンフを見つけ、電話をしてみると、翌日ツアーがあることを知り、さっそく申し込むことに。妻は15年前にヨセミテに来ていたので街中のベジタリアンレストランを取材するといい、私一人で参加することにした。
 翌13日早朝7時、ホテルのフロントにツアーのドライバーガイドのKさん、見習いのFさんがやってきた。二人とも日本の方だった。乗用車に乗り、他のホテルで日本人の親子を乗せて出発した。お客は、わずか3人だった。ベイブリッジを渡り、しばらくすると高速道路沿いにいくつもの風力発電の風車が見え、そこに虹が立っていた。

 Kさんは、とてもサービス精神旺盛な方で、サンフランシスコからヨセミテまでの約4時間弱、いろいろなお話をしてくれ我々を楽しませてくれた。
ヨセミテ国立公園の入口から大きな石門を潜ると、アナザーワールドへやってきた実感が湧いてきた。

 ヨセミテバレーは、シエラネバダ山脈の中央に位置するU字形の谷で深さ約1000m、幅約1600m、長さ約11.5kmの中に、まるで神々が造ったような岩の造形が点在していた。氷河によって神秘的な風景が造られた。
 いくつかのポイントから、ヨセミテバレーを眺めると積雪と霧が何とも幻想的な光景を見せてくれた。トネルビューからの光景は山水画を感じさせ、岩峰から流れ落ちる滝の数々は、実に神々しかった。

 巨石に関しては、公園入口の石の門、ヨセミテ滝の麓にあった割石と岩屋が印象的であった。

花崗岩が林立する氷河地形、このヨセミテ国立公園はまさに神々が遊ぶ庭である。

ただ、残念ながら今回どうしても見たかったハーフドームを見ることはできなかった。雪と霧の向こうに広がっていたハーフドームは、次回のお預けとしよう。
              アリゾナ州の州都フェニックスにて
                              須田郡司 拝