2009/04/23

カルスト地形の森 、石林

4月21日
桂林から昆明行きの列車に16時間揺られ、翌朝9時半に石林に到着する。
石林公園までのミニバスに乗ると車窓から見える巨石群に、興奮を押さえることができなかった。

雲南省の東部にある石林は、石林イー族自治県に属し世界有数なカルスト地形で知られていて石柱群が林立するその景観は、天下第一の奇観と称されている。この地形は、2億7000年前にヒマラヤ山脈の造山活動によって海底の石灰岩質が隆起したものである。今日では、世界地質公園(ジオパーク)や世界遺産に登録され、中国を代表する観光地の一つといった感がした。



我々は、石林公園の中にあるホテルに宿を決め、さっそく午前中から巨石巡りを開始する。
石林公園は実に広く、400平方キロメートルもある。5km以上にもある遊歩道はかなり整備されていた。





巨石はそれぞれが様々な形をしていて、一つ一つが個性的で存在感を持っていた。ただ、岩と岩の隙間の小道を歩いていると、とても複雑でまるで巨大な岩の迷路の中にいるような錯覚に陥ってしまう。

高さ20m~30mの石柱群が点在する様は、まさにカルスト地形の森といった感じがした。



公園内のガイドや電気自動車の運転手、売り子達はサニ族の民族衣装を着て対応していた。帽子と衣装は、実に鮮やかな色彩だった。



石林の多くの巨石を見ていると、実に様々なイマジネーションを与えてくれる。
また、人や動物の形に似ているものも多く、見ているだけで心が和む。
特に印象的だったのは象、親子、マッシュルームなどであった。







やはり自然の造形美にはかなわない、そう思いながら石林を後にする。




中国大陸には、まだ見ぬ巨石がいったいどれくらいあるのだろう・・・。

               雲南省昆明にて  郡司 拝